眼瞼下垂とは?
加齢による上まぶたのたるみやコンタクトレンズの長期使用、先天的に上まぶたが開きにくくなっている状態を「眼瞼下垂」といいます。 老化によるたるみは40代ぐらいから始まります。上まぶたが重いため、眉毛を上げる癖があり、おでこにもしわが入りやすいため、年齢以上に老けて見えてしまいます。
その他にも、常におでこの筋肉を使い緊張し続けているため、片頭痛の持病や肩こり、目の奥の痛みなどの症状もあります。
眼瞼下垂の原因
まぶたが開きにくくなくなると、開きが悪いのを補うために額の筋肉やそれに続く肩の筋肉などを使って目を開けるようになります。それが肩こりの原因となります。また目の開きの補助として自律神経(交感神経)支配の「ミューラー筋」という特殊な筋を収縮させて瞼板を引き上げようとします。 この「ミューラー筋」は眼瞼挙筋の緊張度などを感知するセンサーとして働いていると考えられています。つまり本来、引き上げる筋肉ではないのです。しかし、眼瞼下垂の場合、この「ミューラー筋」も開眼に使われます。
そのため、交感神経によって収縮するミューラー筋が使われることによって常に緊張状態となり、眼瞼下垂症からこの自律神経の過度の緊張から睡眠障害、不安症や緊張症などの自律神経失調症が引き起こされるのではないかと考えられています。
眉下切開
眉毛下のたるみを取り除くことにより、目元の印象は変えずに、上まぶたのたるみを改善する施術です。
二重ラインん上の皮膚の厚みを軽減することができるため、たるにより二重のラインが狭くなってきた方や、20~30代でも、上瞼の腫れぼったさが気になっている方に適した方法です。手術では眉毛のラインに沿って切開するため、傷痕は眉に隠れて目立ちにくくなります。
マイクロ切開法
まぶたをすっきりさせるために、眉毛下のラインより上まぶたのタルミを取り除く方法です。上まぶたのタルミにより、二重の幅fが狭くなっていったり、奥二重になって、まつ毛の下まで皮膚が垂れ下がり視野の妨げになっているという場合に効果があります。
眼瞼下垂・瞼脂肪・たるみ取りの治療とアフターケアについて
挙筋腱膜前転法(信州大学での術式です)
伸びて弱まった挙筋腱膜の代わりに挙筋腱膜とつながっている「眼窩隔膜」を使って瞼板と糸で縫合する手術です。
アフターケア
入院 | 入院不要です。手術時間は90分程度です。 |
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通院 | 術後、1週間ほどしましたら抜糸のための来院が必要です。 |
シャワー・入浴 | 手術翌日より可能ですが、顔にシャワーの湯水がかからないようご注意ください。 |
洗顔 | 洗顔は目の周りを除き、翌日から可能です。 |
メイクアップ | 目元以外のメイクは手術当日から可能です。目元メイクは抜糸以降可能です。 |
コンタクトレンズ | 手術当日のレンズ使用は避け、術後2~3日目以降にします。 |
内出血 | 内出血が強く起こった場合、消えるまで2~3週間必要となることがあります。 (※個人差があります。) |
施術後の腫れ | 腫れは、長引く方もいらっしゃいます。 |